質問「競合クリニックが多くなる中で勝ち残る為には?」

ご質問は都内近郊にある歯科医院様からで、内容は最近自院の近くに競合クリニックの開設が相次いでおり患者数が減っているが、どうやったら患者を増やせ、勝ち残っていけるかという内容でした。

競合クリニックが多い中で患者を増やし続けるには、他院との差別化をはかるのが大切です。一口に差別化と言っても方法はたくさんあります。

まず、一番理想的なのが医療技術が高いという事です。例えばある治療に関しては国内で5本の指に入るとか、国内では珍しい治療法ができるとかです。
技術が高いかどうかを患者が客観的に判断できるものとして、認定(専門)医である事や、海外等で最新治療法を勉強したとか、その治療に関する本を書いている等があげられますが、一番大切なのは実際の治療技術です。
先に述べた客観的判断の材料となるものは集患の時点ではとても役に立ちますが、その後リピーターとなるか、クチコミで患者が増えるかは実際の治療の善し悪しで決まります。
そして本当に自他ともに医療技術が高いと認められるクリニックであれば、その技術を全面的に広告する事で他院との差別化がはかれます。
しかし、自他ともに医療技術が高いと言える医師はそれほどいないのが現状だと思います。

そこで次に差別化をはかる方法として下記の方法があげられます。
・資金力による差別化
・立地条件による差別化
・労働力(診療時間)による差別化

資金力による差別化とは例えば高額な最新医療機器を揃えたり、頻繁に雑誌等へ広告を出したりする事です。高額な医療機器の購入や有名雑誌への広告掲載は資金力のないクリニックに出来ることではありませんので、それらをやる事自体が差別化をはかる事になります。

立地条件による差別化は集患力のある場所に開業する事です。例えば駅ビル、大手ショッピングセンター、人気高層ビル等の人が集まる場所での開業です。これらの場所は希望すれば入居できるとは限らず、また家賃も高額ですので、開業できるクリニックは限られます。

労働力による差別化は例えば年中無休・24時間診療などです。早い話が診療時間を多くする事で他院との差別化をはかるのです。多くのクリニックは休診日がありますし、夜は8時位までしか診療していません。どの曜日・時間帯でも多少のニーズは必ずありますので診療時間を長くすれば他院との差別をはかれます。後は、先生自身の体力的な問題やスタッフ確保の問題等をどうクリアーするかです。

上記以外にも差別化をはかる方法はたくさんありますが、特に差別化をはかる事をせず、普通に開業しているのであればある程度の患者しかきません。
ある程度の人数が以前は一日平均20~30人位だったのが、最近は一日平均10~20名位に下がっているようです。
ですから、特に競合クリニックが多い地域では何らかの差別化をはからないと勝ち残ってはいけないと思います。

(公開日 平成18年8月2日)