経営ヒント「「病医院」「病院・医院」「病院・診療所」のどれが一番適切か」

今当事務所で書籍の出版を企画しており、書籍のタイトルを決める時に「病医院」「病院・医院」「病院・診療所」のいずれを使うべきか考えました。
普段ほとんど気にせずに使っていたのですが、今回の事でどれが一番適切な表現か私なりに結論付けたので、ご参考までにご紹介します。

医療法には「病院」と「診療所」という言葉しかなく、「医院」はありません。
そして医療法では病院と診療所の2つを表す言葉は「病院、診療所又は助産所(以下この条において「病院等」という。)」等と使っており、「病医院」は使っていません。

次に医院ですが、これは法令では一切使われておらず、いわゆる俗称です。
厚生労働省の通達でも古いもの以外にはあまり使われていません。
医院を広辞苑で調べると「医者が個人的に経営する(病院より小規模の)診療所」と書いてあります。
また、ウィキペデイアでも「「医院」という言葉は、主に病院や診療所などの名称に用いられ、日本において法律によって規制されていない名称であるため、自由に称することができる。実態としては、小規模な診療所の名称が多く、規模の大きい病院の名称であることは少ない。」と書かれています。

つまり、医院とは個人開設の(小規模な)病院や診療所という意味で使うのが正しいようです。
私は、医院と診療所は同意語だと思っていたのですが、どうやら間違っていたようです。
したがって、病院と診療所を分けて書くときは「病院・診療所」と書くのが正しく、「病院・医院」はあまり適切では無いという事になります。

※医療機関の名称として適切では無いという意味ではありません。誤解無きようお願いします。


次に「病医院」という言葉ですが、私は今まで病院と診療所をまとめて表現する時に使っていましたが、残念ながら広辞苑にもウィキペデイアにも「病医院」は載っておらず、完全な俗称のようです。
病院と医院をくっつけた言葉ですから、病院と診療所をまとめて表す意味で使って間違いないと思われますが、不特定多数の方が読む公的な文書ではあまり使わない方がいいようです。
厚生労働省でも昭和32年の通達でのみ使われており、現在は全く使っていないようです。

(公開日 平成26年4月15日)